看板工事・サイン工事実務用語集

建築図面や現場打合せで頻出する看板工事・サイン工事の専門用語をまとめました。
特に設計士様や施工管理者様が押さえておくべき「法規制」「構造」「素材」に関する用語を中心に解説しています。
看板工事・サイン工事の専門用語集
- ✔ 1.看板の種類
- ・塔屋看板・壁面看板・壁面文字看板・袖看板・ファサード看板
・デジタルサイネージ(LED ビジョン・プラズマディスプレイ・液晶モニタ)
・野立看板・屋外サイン(名称サイン・誘導サイン・案内サイン・定点サイン他)
・屋内サイン(名称サイン・誘導サイン・案内サイン・定点サイン・バックヤードサイン他) - ✔ 2.材質・素材
- ・鉄骨・ステンレス・スチール・真鍮・アルミ・ガラス・アルミ複合板・アクリル板
・塩ビ板・ポリカーボネート板・カルプ板・LEDモジュール・LEDテープ・LED蛍光灯
・ネオン・塩ビシート・インクジェットシート・シルク印刷・ABS樹脂文字 - ✔ 3.施工方法・工法
- ・アンカー(・ケミカルアンカー・オールアンカー・グリップアンカー・樹脂プラグアンカー
・ITハンガー・ボードアンカー)・リベット・接着(両面テープ・接着剤) - ✔ 4.法規制・許認可
- ・屋外広告物法(屋外広告業登録・屋外広告物申請他)・建設業法(建設業許可他)
・建築基準法(工作物申請他)・道路法(道路占用許可他)・道路交通法(道路使用許可他) - ✔ 5.デザイン・設計
- ・CAD・Illustrator・Photoshop・解像度・フォント・アウトライン・ピクトグラム
・色彩計画(明度・彩度・補色・配色・視認性・錯視)ユニバーサルデザイン
・製作図(正面図・側面図・断面図・上面図・詳細図・配灯図・配線図)
・建築図(平面図・立面図・配置図・展開図)
重要用語の解説
■屋外広告物法
【読み方】 おくがいこうこくぶつほう
【カテゴリー】
法規制・許認可
【意味】
良好な景観を維持し、若しくは風致を維持し、又は公衆に対する危害を防止するために、屋外広告物の表示及び屋外広告物を掲出する物件の設置、並びにこれらの維持並びに屋外広告業について、必要な規制の基準を定めることを目的とする法律です。
【詳細説明】
この法律に基づき、一定規模以上の看板を設置する際は、各自治体へ許可を申請する義務があります。禁止地域や許可基準は地域ごとに異なるため、事前の条例調査が不可欠です。違反した場合は撤去命令の対象となります。
【関連用語】
屋外広告物許可申請、屋外広告業登録、色彩計画
■工作物申請
【読み方】 こうさくぶつしんせい
【カテゴリー】
看板の種類
【意味】
建築基準法に基づき、高さが4メートルを超える看板(広告塔)を設置する際に必要な確認申請手続きのことです。
【詳細説明】
建築確認申請と同様に、構造計算書や図面の提出が求められ、適合判定を受けるまでは着工できません。大型の塔屋看板や野立看板を計画する際は、審査期間(約2週間〜)を考慮した工程管理が必要です。
設置工事完了後には自治体又は指定確認検査機関へ申請し、完了検査を受検し完了検査済証の交付を受ける義務があります。書類作成や申請のほかに、この検査にも費用が発生するため予め予算の計上も必要です。
【関連用語】
建築基準法、屋上看板、野立看板
■道路占用許可
【読み方】どうろせんようきょか
【カテゴリー】
法規制・許認可
【意味】
看板の一部が敷地境界を越えて、道路の上空にはみ出す場合に必要となる許可です。道路管理者(国・県・市)に申請します。
越境した距離分の表示面積に対して費用がかかります。例えば袖看板で両面表示の場合は両面分の面積に対して費用が掛かることになります。また、5年ごとに更新する必要があり申請時と同様の費用が発生します。
【詳細説明】
主にビルの壁面から突き出る「袖看板」などで必要になります。歩道上は2.5m以上、車道上は4.5m以上など、路面からの高さ制限が厳格に定められています。設置工事の際、作業車を道路に停めるための「道路使用許可」とは別の手続きです。
【関連用語】
道路使用許可、袖看板、建築基準法
■内照式看板
【読み方】ないしょうしきかんばん
【カテゴリー】
構造・工法・照明
【意味】
看板の内部に照明器具を設置し、内側から面板や文字を光らせる仕様の看板です。夜間の視認性の高さが特徴です。
【詳細説明】
以前は蛍光管が主流でしたが、現在は省エネ・長寿命なLEDが標準となっています。面板には光を透過するアクリル板やFFシート(フレキシブルフェイス)が用いられます。建築物側ではメンテナンス用の点検口の設置位置や、アンカー部の止水対策が設計
上のポイントとなります。看板側では排水と光漏れの両立がポイントとなります。
【関連用語】
LED、外照式看板、アクリル
■アルミ複合板
【読み方】 あるみふくごうばん
【カテゴリー】
材質・素材
【意味】
薄いアルミ板で樹脂芯材を挟んだ3層構造のパネル材です。軽量で平滑性が高く、加工もしやすいため、看板の下地材として最も普及しています。
【詳細説明】
壁面看板のベース材や、野立看板の表示面として広く使用されます。表面にインクジェット出力シートやカッティングシートを貼って仕上げます。熱による伸縮があるため、大型サイズで使用する際はジョイント部分(目地)の処理に注意が必要です。
【関連用語】
インクジェット出力、シート貼り、壁面看板
■構造計算
【読み方】 こうぞうけいさん
【カテゴリー】
デザイン・設計
【意味】
看板が自重や風圧、地震、積雪などの荷重に対して安全であるか、工学的に数値を算出して確かめることです。
【詳細説明】
特に屋上看板や野立看板などの大型サインでは必須となります。設置場所の「基準風速」や「地表面粗度区分」に基づき、支柱やアンカーボルトが耐えられるかを計算します。コンプライアンス重視の企業様や公共工事では、4m以下の看板であっても安全証明として計算書の提出を推奨しています。
【関連用語】
工作物申請、基礎工事、アンカーボルト
